最終更新:2026年7月/制度改定等により内容は変わることがあります。
「行きたがらない」のは、めずらしくありません
デイサービスを申し込んだのに、ご本人が乗り気でない——多くのご家族が通る道です。頭ごなしに説得するより、まず「なぜ嫌なのか」を知ることが、通えるようになる近道です。
嫌がる理由は、だいたいこの5つ
| 理由 | 背景にある気持ち |
|---|---|
| 「年寄り扱い」への抵抗 | まだ自分でできる、という誇り。介護される側になることへの戸惑い。 |
| 知らない場所・人への不安 | どんな所か分からない、なじめるか心配。 |
| 面倒・億劫 | 朝の準備、外出そのものがおっくう。 |
| 認知症による混乱 | 予定を覚えられず、急な外出に不安や抵抗を感じる。 |
| 過去の嫌な体験 | 以前の施設が合わなかった、という記憶。 |
無理なく通えるようになる工夫
- 「見学だけ」「体験だけ」から始める:最初から「通う」と決めず、一度見に行くだけ。ハードルがぐっと下がります。
- 言葉を変える:「デイサービス」ではなく「リハビリに行こう」「通いの場」「体を動かしに」。目的が伝わると受け入れやすくなります。
- 本人の興味から入る:入浴が好き、手芸・園芸・将棋・カラオケが好き——好きな活動を入り口にする。
- 信頼できる人の一言:ケアマネジャーやかかりつけ医から勧めてもらうと、素直に聞けることがあります。
- 送迎の安心を伝える:家の前まで送り迎えがあり、乗り降りも介助することを具体的に伝える。
- 週1回・短時間から:いきなり週数回ではなく、まずは1回から慣らす。
そのまま使える、声かけの例
×「デイサービスに行こう」 → ○「リハビリに行ってみない?」「足の運動をしに行こう」
×「みんな行ってるよ」 → ○「お父さんの体のために、一度だけ見に行こう」
×「行かないと困るよ」 → ○「私が助かるから、付き合ってくれる?」(ご家族のためと伝えると動く方もいます)
×「どう?行く?」と毎回たずねる → ○予定として淡々と「今日は10時にお迎えが来るからね」
「介護する側」が限界を迎える前に
デイサービスは、ご本人のためだけのものではありません。ご家族が休む時間・働く時間を守るための手段でもあります。「自分が我慢すれば」と抱え込むと、共倒れにつながります。日中を安心して預けられる場所があること自体が、在宅介護を長く続ける支えになります。
仕事と介護の両立
送迎付きで日中を過ごせるデイサービスは、働きながら介護するご家族の大きな味方です。急な残業や出張のとき、利用日を調整できるかも、ケアマネジャーにご相談ください。
離れて暮らす親が心配なとき(遠距離介護)
「日中、家に一人にしておくのが不安」——デイサービスは、機能訓練や交流の場であると同時に、安否確認・見守りの役割も果たします。送迎時の様子や体調の変化を、スタッフが日々見守ります。
介護は、がんばりすぎると続きません。「自分がやらなければ」と抱え込む前に、使えるものは使ってください。デイサービスは、ご本人のためであると同時に、介護するあなたの時間と心を守るための仕組みでもあります。迷っている段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。ひとりで抱えなくて大丈夫です。
まずは「見学だけ」「体験だけ」から。ご本人のペースに合わせて、無理なく始められます。お気軽にどうぞ。