OT基礎・評価|作業療法士(OT)国家試験 過去問まとめ
作業療法士国家試験のOT基礎・評価分野を、複数年分まとめて対策できるページです。作業療法の基礎概念・評価法・ADL・作業分析など、OTの土台となる分野です。評価尺度や作業療法理論は毎年出題されます。
問題文は著作権に配慮して掲載せず、正答番号(厚生労働省が公表する事実データ)と、Network-Primer独自の解説(正答理由・各選択肢の○×)を掲載しています。問題文は各年の全問ページからリンクする厚生労働省の公式PDFでご確認ください。
収録状況
| 年度 | 実施 | OT基礎・評価 出題数 | 収録 |
|---|---|---|---|
| 第61回 | 2026年2月 | 12問 | ✅ 解説あり |
| 第60回 | 2025年2月 | 10問 | ✅ 解説あり |
| 第59回 | 2024年2月 | ― | 順次追加 |
| 第58回 | 2023年2月 | ― | 順次追加 |
| 第57回 | 2022年2月 | ― | 順次追加 |
第56〜59回は、厚生労働省の公表資料をもとに順次追加していきます。
頻出テーマ(複数年で押さえたい論点)
- 評価尺度:MMSE・FIM・各種標準化評価の目的
- ADL・IADL:自立度評価、環境調整
- 作業療法理論:作業の意味、クライエント中心
- 作業分析:活動の段階づけ・応用
- 面接・観察:評価の進め方
第61回(2026年2月実施)
OT基礎・評価として出題された問題です。全問の正答・解説は 第61回 OT 全問ページ でも確認できます。
| # | 時間帯 | 区分 | 正答 |
|---|---|---|---|
| 問9 | 午前 | 実地 | 1 |
| 問30 | 午前 | 一般 | 3 |
| 問24 | 午後 | 一般 | 23 |
| 問25 | 午後 | 一般 | 15 |
| 問10 | 午前 | 実地 | 2 |
| 問22 | 午前 | 一般 | 3 |
| 問24 | 午前 | 一般 | 35 |
| 問29 | 午前 | 一般 | 3 |
| 問31 | 午前 | 一般 | 5 |
| 問12 | 午後 | 実地 | 3 |
| 問28 | 午後 | 一般 | 5 |
| 問30 | 午後 | 一般 | 1 |
午前 問9(実地・正答 1)
ポイント:Barthel Indexで10点となる項目は食事(自立/一部介助で10点or5点)。本症例は自助具を用いて自力摂取=食事10点。移乗自立は15点、整容は5点、入浴は5点、移動(歩行不能・車椅子自力)は5点。
- ✅ 1:食事は自助具使用でも自力摂取できれば10点。
- ❌ 2:整容は自立で5点(10点満点ではない)。
- ❌ 3:入浴は自立で5点。
- ❌ 4:移動は車椅子自力操作で5点。
- ❌ 5:移乗は自立で15点。
午前 問30(一般・正答 3)
ポイント:FIMの移乗(ベッド・椅子・車椅子)は、ベッドからの起き上がりを含めた一連の移乗動作を評価する項目である。
- ❌ 1:FIMの移乗は3項目(ベッド・椅子・車椅子/トイレ/浴槽・シャワー)からなる。
- ❌ 2:手すり等の使用は修正自立(6点)となる(5点は監視・準備)。
- ✅ 3:ベッド・椅子・車椅子間の移乗にはベッド上の起き上がり動作を含む。
- ❌ 4:往復で点数が異なる際は低い方で採点する。
- ❌ 5:浴槽移乗の評価範囲は限定的で、この選択肢は誤り。
午後 問24(一般・正答 23)
ポイント:Face Scaleは顔の表情の絵で痛み・気分を評価、NRSは0-10の数値で評価する。組合せが正しい。
- ❌ 1:Abbey pain scaleは認知症患者の疼痛の観察式評価で、緩和ケアの包括的評価ではない。
- ✅ 2:Face Scaleは顔の表情の絵による評価。
- ✅ 3:NRSは数値的評価スケール(0-10)。
- ❌ 4:STAS-Jは緩和ケアの評価尺度で、視覚的評価ではない。
- ❌ 5:VASは視覚的アナログ評価で、認知症の観察式評価ではない。
午後 問25(一般・正答 15)
ポイント:IADL(手段的ADL)の評価法はFAI(Frenchay Activities Index)と老研式活動能力指標。
- ✅ 1:FAIはIADL(買い物・家事・外出等)を評価する。
- ❌ 2:PULSESは基本的ADL・全身状態の評価。
- ❌ 3:WeeFIMは小児のADL評価。
- ❌ 4:Katz IndexはBADL(基本的ADL)の評価。
- ✅ 5:老研式活動能力指標はIADL・社会的役割を評価する。
午前 問10(実地・正答 2)
ポイント:「退屈・早く帰りたい」としか答えない場面で、次に行うべきは生活行為への関心把握(興味関心チェックシート等)。本人の意欲や大切にしたい作業を引き出すことが目標設定につながる。
- ❌ 1:痛みの訴えはなく、痛み確認は優先度が低い。
- ✅ 2:生活行為への関心を把握し、本人の意欲・目標を引き出すのが適切。
- ❌ 3:他職種同席の面接は現段階で必須ではない。
- ❌ 4:BRS手指Ⅴで会話も成立しており言語機能の問題は考えにくい。
- ❌ 5:アンケートより面接で関心を掘り下げるのが適切。
午前 問22(一般・正答 3)
ポイント:再建療法(reconstruction therapy)を提唱したのはGeorge Barton等であり、Adolf Meyerは作業療法の哲学的基盤(心理生物学・作業の治療的意義)を築いた人物。「Meyerが再建療法を確立」は誤り。
- ❌ 1:(正しい):Jean Ayresは感覚統合療法を考案した。
- ❌ 2:(正しい):Philippe Pinelは道徳療法(人道的処遇)を始めた。
- ✅ 3:(誤り):Adolf Meyerは作業療法の哲学的基盤を築いたが、再建療法の確立者ではない。
- ❌ 4:(正しい):高木憲次は肢体不自由児の療育を確立した。
- ❌ 5:(正しい):呉秀三は精神科医療の改善(開放化・処遇改善)に尽力した。
午前 問24(一般・正答 35)
ポイント:革細工で使用する道具はモデラ(革に模様を付ける)とスーベルカッター(革を彫る)。
- ❌ 1:切弓は木工・籐細工等で用いる。
- ❌ 2:整経台は織物(機織り)の道具。
- ✅ 3:モデラは革細工でスタンピング・模様付けに用いる。
- ❌ 4:たたら板は陶芸(粘土を板状にする)の道具。
- ✅ 5:スーベルカッターは革細工で線彫り(カービング)に用いる。
午前 問29(一般・正答 3)
ポイント:作業療法の目標設定は患者の価値観・希望を反映させ、クライアント中心で行う。
- ❌ 1:目標は具体的(測定可能)に設定する(抽象的は不適)。
- ❌ 2:状態変化に応じて目標は適宜見直す。
- ✅ 3:患者の価値観・希望を反映させる(クライアント中心)。
- ❌ 4:標準的病期対応に画一的に合わせるのではなく個別性を重視。
- ❌ 5:復職は機能改善を待たず、環境調整も含め段階的に設定できる。
午前 問31(一般・正答 5)
ポイント:MTDLP(生活行為向上マネジメント)の社会適応プログラムは、環境因子(人的・物的環境、社会資源)へのアプローチで構成される。
- ❌ 1:MTDLPは機能訓練ではなく生活行為の向上が目的。
- ❌ 2:活動性が低い人も対象に含む。
- ❌ 3:導入前に認知機能検査が必須ではない。
- ❌ 4:訪問リハビリテーションでも活用できる。
- ✅ 5:社会適応プログラムは環境因子へのアプローチで構成する。
午後 問12(実地・正答 3)
ポイント:SOAP記録で、A(Assessment)には評価・目標設定が入る。「短期目標設定は〜」はA(アセスメント/計画的判断)として正しい組合せ。
- ❌ 1:血圧の測定値は客観的情報でO(Objective)に記載する(Sではない)。
- ❌ 2:訓練の実施予定はP(Plan)に記載する(Oではない)。
- ✅ 3:短期目標の設定はA(Assessment)として妥当。
- ❌ 4:BRSの評価結果は客観的情報でO(Objective)に記載する(Pではない)。
- ❌ 5:患者の発言はS(Subjective)に記載する(Pではない)。
午後 問28(一般・正答 5)
ポイント:作業療法プログラムは、対象者が成功体験を得られやすいように難易度を調整して設定するのが適切(自己効力感を高める)。
- ❌ 1:訓練内容を毎回変更すると学習・般化が進まない。
- ❌ 2:環境調整は入院中から計画的に進める(退院後では遅い)。
- ❌ 3:IADL向上には機能訓練偏重でなく実際の生活行為訓練を組み合わせる。
- ❌ 4:個人の経験のみでなくエビデンス・評価に基づき決定する。
- ✅ 5:成功体験を得られやすいように課題の難易度を設定する。
午後 問30(一般・正答 1)
ポイント:OSCE(客観的臨床能力試験)は、模擬患者等を用いて臨床技能の到達度を客観的に評価する試験。
- ✅ 1:OSCEは臨床技能の到達度を評価する。
- ❌ 2:知識量でなく技能・態度を評価する。
- ❌ 3:筆記試験の代替ではなく、技能評価として併用される。
- ❌ 4:実施結果は評価・フィードバックのため提示される。
- ❌ 5:実施内容(課題)は状況として模擬患者に事前説明される(役割設定)。
第60回(2025年2月実施)
OT基礎・評価は第60回で10問出題。各問の詳しい解説は 第60回 OT基礎・評価 詳細ページ にまとめています。
トピック別の出題数(第60回)
| トピック | 出題数 | 主な内容 |
|---|---|---|
| ROM・MMT | 3問 | ROM基本軸/移動軸、MMT段階2=重力除去位(肩甲骨挙上=腹臥位、股外転=背臥位) |
| 作業分析 | 2問 | 籐かご編み=視覚運動協応、作業と機能の組合せ |
| 自助具・義手 | 2問 | 万力=固定、前腕能動義手の部品名、BFO |
| MTDLP・ロコモ | 2問 | MTDLP(採点除外)、ロコモ度2=両脚20cm立てない |
| 福祉用具 | 1問 | トランスファーボード=貸与対象、シャワーチェア=購入対象 |
この解説について
本コンテンツは教育目的で無償公開しています。正答番号は厚生労働省が公表する事実データ、解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。
出典:「第60回・第61回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成。
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出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成
※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。
最終更新:2026-07-18