脊髄損傷|第61回 理学療法士国家試験(3問)

第61回理学療法士国家試験の脊髄損傷分野(全3問)。問題文は著作権に配慮して掲載せず、正答とNetwork-Primer独自解説(正答理由・各選択肢の○×)を掲載しています。問題文は第61回 PT 全問ページおよび厚生労働省の公式PDFでご確認ください。

概要

項目数値
出題数3問
実地問題2問(6点)
一般・共通問題1問(1点)
推定配点7点

正答一覧

#時間帯区分正答
問13午前実地4
問90午前共通3
問13午後実地1

解説

午前 問13(実地・正答 4)

T6以上の脊髄損傷で頭痛・顔面紅潮・発汗・著明な高血圧=自律神経過反射。誘因の多くは膀胱充満・便秘。排尿・排便状況の確認が適切。

  1. ❌ 自律神経過反射では徐脈を来すことが多い(頻脈ではない)。
  2. ❌ 臥位ではなく座位(頭を高く)にして血圧を下げる。
  3. ❌ 脳出血など重篤な合併症を生じうる緊急事態。
  4. ⭕ 最多の誘因である膀胱充満・便秘を確認し原因を除去する。
  5. ❌ 一般にT6以上の損傷で生じ、腰髄損傷では起きにくい。

午前 問90(共通・正答 3)

外傷性脊髄損傷は近年、高齢者の転倒による受傷(特に頸髄損傷)が増加している。

  1. ❌ 男性に多い(女性ではない)。
  2. ❌ 頸髄損傷が最も多い(腰髄ではない)。
  3. ⭕ 高齢者の転倒による受傷が増加している。
  4. ❌ 労働災害の受傷は減少傾向(高齢者の転倒が増加)。
  5. ❌ 発生頻度は人口100万人当たり約40-50人/年程度(100人は過大)。

午後 問13(実地・正答 1)

肛門の随意収縮なし・肛門深部圧覚なし・肛門周囲感覚消失=仙髄領域(S4-5)の機能が完全消失。運動・感覚とも最下位仙髄まで完全麻痺=AIS A(完全損傷)。

  1. ⭕ 肛門随意収縮・深部圧覚・仙髄感覚がすべて消失=完全損傷でAIS A。
  2. ❌ AIS Bは仙髄領域の感覚が残存する不全損傷。本例は感覚も消失。
  3. ❌ AIS Cは損傷レベル以下の運動が半分以上MMT3未満で残存する不全損傷。
  4. ❌ AIS Dは運動が半分以上MMT3以上で残存。
  5. ❌ AIS Eは正常。

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出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成

※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。

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