義肢装具|第61回 作業療法士国家試験(4問)
第61回作業療法士国家試験の義肢装具分野(全4問)。問題文は著作権に配慮して掲載せず、正答とNetwork-Primer独自解説(正答理由・各選択肢の○×)を掲載しています。問題文は第61回 OT 全問ページおよび厚生労働省の公式PDFでご確認ください。
概要
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 出題数 | 4問 |
| 実地問題 | 1問(3点) |
| 一般・共通問題 | 3問(3点) |
| 推定配点 | 6点 |
正答一覧
| # | 時間帯 | 区分 | 正答 |
|---|---|---|---|
| 問7 | 午前 | 実地 | 3 |
| 問36 | 午前 | 一般 | 3 |
| 問39 | 午前 | 一般 | 3 |
| 問35 | 午後 | 一般 | 3 |
解説
午前 問7(実地・正答 3)
能動フックが完全に開かない原因は、フックを開く力(肩甲帯外転・肩屈曲の力)を伝えるハーネス系の張力不足。残存肢の肩甲帯筋力低下で牽引力が不足すると手先具が十分開かない。
- ❌ フックのゴムが弱いとむしろ開きやすくなる(閉じる力が弱い)。
- ❌ ケーブルハウジングが短いと動作効率に影響するが、開かない主因は筋力。
- ⭕ 肩甲帯筋力低下で牽引力が不足し、手先具が完全に開かない。
- ❌ 前腕支持部トリミング不良は上腕義手では該当しにくい。
- ❌ 肩回旋制限は手先具開大の直接原因ではない。
午前 問36(一般・正答 3)
指用ナックルベンダー(PIP用)はPIP関節を屈曲方向に補助する装具。ゴムの張力でPIP屈曲を促す。
- ❌ ウェブスペーサは母指内転拘縮の予防で、母指外転筋短縮予防ではない。
- ❌ Thomasスプリントは手関節背屈保持で中間位固定ではない。
- ⭕ 指用ナックルベンダーはPIP関節の屈曲を補助する。
- ❌ 肘屈曲型アームスリングは麻痺側上肢保持で肩外転位保持ではない。
- ❌ フレクサーヒンジ・スプリントは手関節背屈を利用した把持で、屈曲機能利用ではない。
午前 問39(一般・正答 3)
筋電義手は電動モーターで手先具を駆動するため、体の力で操作する能動義手に比べて把持力が強い。
- ❌ 筋電義手は小児にも使用される。
- ❌ 筋電義手にも作業用手先具は存在する。
- ⭕ 筋電義手はモーター駆動のため能動義手より把持力が強い。
- ❌ 筋電(前腕)義手は自己懸垂式でハーネスは不要。
- ❌ 前腕切断の方が多く、前腕義手の症例が上腕義手より多い。
午後 問35(一般・正答 3)
倍動肘ヒンジ継手は、前腕極短断端で肘の可動域が制限される場合に、義手側の肘屈曲角を増幅して機能的可動域を確保するために用いる。
- ❌ 上腕切断標準断端では肘継手そのものが必要(倍動ヒンジではない)。
- ❌ 肘離断では側方肘継手を用いる。
- ⭕ 前腕極短断端は肘屈曲可動域が制限されるため、倍動肘ヒンジ継手で可動域を増幅する。
- ❌ 前腕短断端は倍動ほどの増幅は不要。
- ❌ 前腕長断端は可動域が保たれ通常のヒンジで足りる。
出典:「第60回理学療法士国家試験、第60回作業療法士国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)(厚生労働省ホームページ)を加工して作成
※ 解説は株式会社Network-Primerが独自に作成したものであり、厚生労働省の公式見解ではありません。本コンテンツは教育目的で提供しており、営利目的での利用を意図するものではありません。